解離性障害

何らかの強い衝撃やストレスを受けた際、その体験を無意識に記憶から切り離してしまい思い出す事が出来なかったり、新たな人格が出てくるといった症状を引き起こす病気です。

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解離性障害とは一種の自己防衛行動

解離性障害は場合によっては、自分自身の事が分からない、失踪と言ったケースもあります。 耐え切れない程の精神的・肉体的ダメージから自分の身を守る為の行動、つまり一種の防衛本能や現実逃避と言えます。

解離性障害の分類と症状の特徴について

解離性健忘

解離性障害で最も多いパターン、重要な記憶 ( 特に原因に関連するトラウマ体験 ) を忘れてしまう事が多く見られます。日常生活内での物忘れレベルでは無く、ふと気が付くと全く知らない場所にいたり、直前まで何をしていたのか忘れてしまうと言うもの。思考力・認識力は正常にも関わらず、自らの氏名や住所まで忘れてしまう「全生活史健忘」に陥る危険性もあります。

解離性遁走

遁走とは逃げ出すと言う意味を持ち、その名の通り急に家庭や職場と言った日常的な場所から姿を消して放浪する症状。放浪するまでの記憶が無く、状況によっては自分自身の名前や住んでいた場所すら思い出せない事もあります。本人は記憶を失った事に気が付いておらず、態度は平静ですので第三者から見ただけでは不審に思われる事はありません。発見されて治療を受けると遁走期間中の事も忘れてしまい、催眠療法などを用いて遁走期間中の記憶を再生しようとしても、大抵上手くいきません。遁走の期間には個人差が大きく、数時間で回復する人もいれば数年間に渡って続く事で新しい人生を始める人も存在します。解離性同一性障害を有する人に起こりやすくなっています。

解離性同一性障害

普通の人でも相手によって対応を使い分けたりと、意識して人格を変える場合があります。解離性同一性障害 ( 人格障害 ) は強いストレスを受ける事で、俗に言う多重人格の状態に陥る症状。殆どの場合2つ以上の人格 ( 多い人では10人以上 ) が存在します。主人格 ( 本人 ) は他の人格の言動を殆ど覚えませんが、他の人格は主人核の言動を把握している場合も多い。その為、主人格には記憶に空白部分を生じます。

離人症性障害

自身の事でも自分では無い様に思え、まるで傍観者であるかの様に感じる状態。男女比では女性が男性よりも2倍近い発症率を誇る、若年層で起こりやすく40代以上で見掛けられる場合は稀。生命を脅かす強い危険を受けた際に起こりやすい、一時的な場合が多いですが長年に渡って持続、または反復するケースもあります。殆どの場合は治療を施さなくても良くなる事が多い。

解離性昏迷

人間関係などによって強いストレスを生じ、昏迷状態に陥る症状。運動力の減少や欠如、言葉を発する事や食事を取らなくなる場合もあります。

解離性転換障害

運動機能や感覚機能に異常をきたし、声が急に出なくなったり動けなくなる状態。人に触れられても何も感覚を感じない、または触感異常や耳が聞こえなくなる聴覚異常を引き起こす場合もあります。

トランス、憑依

自分が自分だと言う認識が無くなっている状態。あたかも霊などが宿っている様な振る舞いを見せます。

解離性障害の治療

精神的な理由が殆どですので、精神療法を中心に行います。

精神療法

この病気に至って原因を確かめる「精神分析療法」「催眠療法」、症状を改善させる「行動療法」などを行い、解決や症状の改善を試みます。

薬物療法

精神安定剤を用いる事で、精神状態を安定させて症状の改善を図ります。ただし、解離性同一性障害など自身で命を絶つ危険性の高いものである時、OD ( 薬を多量に服用する事 ) 生命に充分注意する必要があります。

解離性障害患者を相手に注意する事

最も気をつけるべき事は、原因についてしつこく追求したり責めたりする事です。その原因は、本人にとっては大きなショックを受ける事であり、それによって障害を起こしているので逆に悪化させかねません。焦る気持ちは分かりますが、本人の気持ちを尊重して静かに見守ってあげて下さい。

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